妃殿下のおことば
私は昭和8年母を癌で亡くした時以来その悲しみの深さからこの恐ろしい病気に並々ならぬ関心をもつようになりました。
それ以来人類最大の問題である癌という病気撲滅の為にその研究の助成をつづけて今日に至りました。
この度多くの方々の支持を得て高松宮妃癌研究基金の設立の運びとなりましたことは私のこの上ない喜びであります。今後は広く社会一般の皆様の御協力を仰ぎ癌撲滅の為に一層の力をつくしたいと思います。
(昭和43年4月20日 財団法人高松宮妃癌研究基金設立にあたり) |
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総裁寬仁親王殿下のおことば
昨年末、高松宮御殿に伺った折、妃殿下より強いご要請があり、一旦はご辞退申し上げたものの、「癌患者であり、多くの手術を体験している貴方に頼みたいの!」との仰せに従う事とし、去る2月22日、恒例の学術賞並びに研究助成金贈呈式から、正式に総裁としての活動が始まりました。
妃殿下には、そのまま名誉総裁にお留まり戴くことをお願い致しました。
奇しくも、理事長の末舛惠一先生は、私が10年前、下部食道に癌が発見され、初めて国立がんセンターに入院した折の院長でもいらっしゃいます。又、前理事長の故和田武雄先生は、30年前、第11回冬季五輪札幌大会組織委員会事務局に勤務していた時、数回診察をして頂いた事があり、前述の食道癌発見に際して、「ティーム医療の重要性」を指摘され、国立がんセンターでの手術をお薦め下さった方でもあります。人生に於ける、人との出会いのおもしろさというか、御縁の深さをつくづく感じさせられます。
幼児の頃から、可愛がって下さった、伯母様の御仕事でありますので、可能な限りの努力を傾注し、御恩に報いる所存でありますので宜しくお願い致します。
(平成13年2月就任にあたり賜ったおことば) |
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理事長あいさつ
髙山昭三理事長
当財団は、母君のご逝去を契機として癌撲滅を発意された高松宮妃殿下が、女子学習院同級生とともに昭和28年に組織された「なでしこ会」を母体としております。同会の癌研究支援を目的としたさまざまのチャリティー活動の実績が認められ、昭和43年4月、文部省(当時)の認可を受けて財団法人として発足いたしました。
以来、今日まで多方面の多くの皆様方のご支援、ご協力により着実に発展を遂げて参り、その実績につきましては、国内はもとより国際的にも高い評価を受けております。
当財団は、平成20年12月施行の公益法人制度改革の法律に基づき、内閣総理大臣の認定を受け、平成22年6月1日付けをもって「公益財団法人高松宮妃癌研究基金」に移行いたしました。
近年における癌研究の進歩には目覚しいものがありますが、それにもかかわらず、2人に1人は癌に罹り、3人に1人は癌で亡くなっているという厳しい現実があり、残された課題の大きさを痛感せざるを得ないところでございます。
名誉総裁高松宮妃殿下は、平成16年12月18日、92歳で薨去遊ばされましたが、妃殿下終生のご念願でありました癌撲滅実現の一日も早いことを念じつつ、総裁寬仁親王殿下のご指導のもと癌研究の振興のため更なる努力を重ねて参りたいと存じます。
皆様の、ご理解とご支援、ご協力をお願い申し上げまして、ご挨拶といたします。 |
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